皆さん、こんにちは。

E30エンジンオーバーホールの第3弾です。

前回はエンジンの補器類を外す所までのご紹介でしたが、今回はエンジン本体を本格的にバラしに掛かります。

ここからやっと、エンジンのオーバーホール作業に入ります。

しかも、フルオーバーホールです!!

まずはヘッドカバーを開ける所からスタートです。

E30-OH3-1

シリンダーヘッドには吸排気をコントロールするバルブ機構が取り付けられています。

シリンダーヘッドが外れました。

E30-OH3-2

ヘッドは部品点数が多く、小さい部品も多いので無くさないように注意が必要です!

シリンダーブロック側です。

E30-OH3-3

こっちはクランクシャフトやピストン等大物が取り付けられています。

ここでまず普段見ることのできない燃焼室の状態、シリンダーの状態を見ていきましょう。

E30-OH3-4

6気筒とも表面に薄っすら綺麗にカーボンが付いていて状態は良好と判断できます。

今まで良い状態で燃焼が行われていたのが想像できますね。

シリンダーヘッドの歪みも無いので、第4弾ではこのヘッドをバラしていくところを紹介していきますね。

続いてシリンダー、ピストンヘッドの状態も確認します。

E30-OH3-5

クロスハッチもしっかり残っていて良い状態です。

ちょっと写真では分かりにくいのですが、この斜めに入った細かい傷は異常ではありません。

クロスハッチ(網目模様)と言って、と~っても重要な要素なんです。

この傷があることによってオイルが保持され、ピストンがシリンダー内をスムーズに動くことができるんですよ。

んーもう少し分かりやすく説明すると、表面がツルツルしているよりザラザラしてたほうが液体が流れにくくなりますよね?

ピストンは金属で表面ツルツルですから、オイルを表面に定着しやすくするため傷を付けてるんです。

まぁ今回はオーバーホールついでにオーバーサイズのピストンを入れちゃう予定で、シリンダー径もそれに合わせて拡大、ホーニングしてクロスハッチも付け直しちゃう予定なんですけどね(^^;

今回はベースとなるシリンダーヘッド、シリンダーブロックの状態が良好であることが確認できたので一安心です。

不安要素が残ったまま作業を進めても、良いエンジンには組み上がりませんからね。

今回はここまで

それでは皆さん、また次回お会いしましょう!!